童話作家の大海 赫先生。
大洋村がとても気に入っているそうで、嬉しい限りです。大洋村についてコメントをいただきましたので、先生の作品とともにご紹介させていただきます。
大海赫のレインボーワールド

茨城こそ古里

                                         大海 赫

私は2008年1月15日に七十余年住み慣れた東京から、ここ茨城県鉾田市上幡木に移住してきました。東京は、私が生まれ育った、俗にいう「古里」ですが、何年住んでも愛する事などできない、汚らしい、騒々しい、それに近頃は物騒な都会です。東京にはもうほとほとうんざりして、いうなれば、脱走してきた私です。

 東京にいた時、私は移住先をあれこれと物色していました。しかし、千葉や静岡や伊豆は候補地になっても、茨城は、考えた事もありませんでした。それが、ひょんな事から、偶然こちらに参り、偶然アルカデイア・ランドハウスのスタッフの一員の佐藤浩美さんと懇意になり、そして偶然今住んでいるウッデイハウスに巡り合い、即刻移住を決意したのです。

 住み着いてから早くも八ヶ月経ちました。が、未だにここは天国と毎日恍惚としています。昔「恍惚の人」という、有名な小説がありましたが、正にそのまま僕は恍惚の人ですよ。とにかく、あらゆる物事がすべて、五感を洗われるように新しいのです。大気、水、風、日光、木々の色、鳥や虫の鳴き声、星のささやき、蚊の羽音、稲光と雷鳴、・・・私はここに来て、やっと充実した日々を送っています。血圧は下がり、喘息は完治しました。それどころか、東京にいた時にはどうしてもまとまらなかった童話の構想がするするとまとまり、会心の作品を仕上げる事もできました。

 妻は、ここが「こわい」といい、セキュリテイを設け、犬まで飼いました。しかし、ここには人がいないので、私はどこよりも安全だと思っています。第一人間関係が無いので、呑気に、静かで、実に快適です。私はこう叫びたいのです。

「皆さん、そんな所で、あくせく、クヨクヨ、イライラ、モヤモヤ、スッタモンダしていないで、早くここにいらっしゃい!」って。

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